10万円の給付金を巡って区役所などでは混乱が起きていて、事業者への助成金もなかなか支給が伸びない状況が続いています。一体、何が起きているのか現場を取材しました。

 1日から始まった10万円の特別定額給付金。もちろん、オンラインでも申請できますが、東京・品川区役所にはなぜか多くの住民がいました。オンライン申請に必要なマイナンバーカードについて、「パスワードを忘れた」などの問い合わせで住民が殺到していました。さらに、オンライン申請された情報に間違いがないか2人1組になり、一つひとつを正確にチェック。手続きを簡素化するためのオンラインですが、皮肉にも余計に時間や手間がかかる形になっているようです。
 一方、事業者に支払われる助成金でもこんな問題が起こっています。居酒屋を経営する石居弘司さんは雇用調整助成金の申請を行っていました。企業を助ける制度ですが、すぐに支給されないという問題もあります。助成金の申請などについての相談を受ける社会保険労務士の須田美貴さんは・・・。
 社会保険労務士・須田美貴さん:「『いつ振り込まれるんですか?』 というご質問がすごく多いんですけど、『分かりません』とお答えするしかなくて」
 審査などにかける人手が足りない状況のなかで厚生労働省側も様々な対応は行っているものの、8日時点で相談件数は29万件以上。そこから支給決定に至ったのは13日時点で約6500件。2%程度だといいます。
 社会保険労務士・須田美貴さん:「入ってくるか分からない助成金を待っているというのは『もうウチとしては限界です』と・・・。
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